今回は、約2年前に当社がLED照明器具を導入した時のお話です。
現在も続く物価高ですが、2年前はこんなものまで値上げか・・・
「このまま何もしなかったら大変なことになる!」
と一消費者としても物価の上昇を実感した頃でした。

資材高騰に加えライフラインまで値上がりするのかと頭を抱えた企業も多かったと思います。
当社もパンデミックによる影響もあり業績が思うようにいかない中、
様々なものの高騰は大打撃となりました。
そこで経費の見直しをする中で対策をしたのが『LED照明器具の導入』です。
助成金の利用可能時期は終了しているので参考にはならないかもしれませんが、
当社での取り組みをご紹介させてもらいます。
最後まで読んで頂けたら嬉しいです♪
- LED照明に移行した理由と導入の流れ
- before&afterと電気料金の変化
- メリットとデメリット
- SDGsと今度の想い
LED照明に移行した理由と導入の流れ
自社工場なのでLED照明の導入や太陽光発電の導入は以前から考えていました。
SDGsへの取り組みをしている当社は、その観点からもいずれは・・・
という想いでいましたがすぐにとは考えていませんでした。
しかし、物価上昇が顕著になってくるにつれ電気料金も高騰して
一時、2倍近くになったんです!
何とか電気料金の見直しができないかと考えていると、
助成金を利用してLED照明導入ができることがわかりました。
その支援制度が『製造現場における原油価格高騰等緊急対策事業』(※現在は募集していません)
条件を満たし専門家の方の推薦を頂ければ助成金を利用できるというものでした。
助成金を利用できれば、大きく初期費用をかけず電気料金の削減ができるとLED照明導入を決めました。
また、導入によりSDGsへの取り組を早めることができました。
流れとしては下記のようになります。
①申し込みをする。
②面談と調査が1-2回
③調査会社から推薦をもらう
④交換工事(工事前と後の写真撮る)
⑤工事報告書作成
⑥助成金がでる
before&afterと電気料金の変化
交換工事の一部をご紹介します。






天候や時間帯がバラバラなので比較しづらいですが、施工前よりも明るくなったように感じます。
また、電気料金にも大きく変化がありました。
下記は2022年8月から2024年6月までの電気料金です。
工事が完了したのが2023年4月中旬になるのでグラフの5月(ピンク)からが完全にLEDになっています。

電気料金が下がっているのは明らかですよね。
これを太陽光に変えればさらにコストダウンになります。
メリットとデメリット
LEDが白熱電球や蛍光灯などより電気料が安くなるのは分かって頂けたと思います。
他にはメリットがあるのか、デメリットはなにか見ていきましょう。
メリット
① 寿命が長い
LEDは40000時間、蛍光灯は6000~12000時間とLEDは4倍近く長いです。また、スイッチのON/OFFで寿命に影響はないです。
② 消費電力を抑えられる
LEDは白熱電球の約1/6、蛍光灯の約1/2と低く電気代が経済的です。
③熱くなりにくい
LEDの発熱量も少ないため熱くなりにくく対象物を傷めにくいです。
④衝撃に強く割れにくい
LEDは蛍光灯に比べ衝撃や振動に強く割れにくいです。
⑤虫がつきにくい
LEDには紫外線放射量が少ないため、虫が寄りにくいので美術品の保管や食品を扱う場所にも向いています。
⑥環境にやさしい
LEDには水銀が含まれないため廃棄物処理が容易でCO2排出量もすくないため環境にも優しいです。
デメリット
①暗く感じる場合もある
LEDは直進性が高いので光の真下は明るいですが、場所によっては暗く感じる場所があります。
広範囲に対応した製品もあります。
②熱に弱い
LEDは熱に弱いので浴室など高温多湿の場所は不向きです。
しかし、こちらも改良が進み高温多湿のような場所にも対応する製品がでています。
③交換初期費用がかかる
LEDは白熱電球や蛍光灯より高いというイメージがありますが、近年はさほど器具自体の金額に差がありません。もちろん調光調整ができたりなど機能性のある製品は高いものもあります。
また、工場や施設など一度にたくさんの場所の電気交換をする場合は専門業者に依頼して工事をしてもらう必要があるので初期費用が高額になる場合があります。
ただ、長期目線で考えれば数年で回収できる金額です。
SDGsと今度の想い

当社はSDGsへの取り組みも積極的に行っています。 (SDGsについて他の記事はこちら)
SDGsの17のゴール(目標)の中に7.「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
というものがあり、再生可能エネルギーの使用を大幅に増やすことや省エネによるエネルギー効率を上げることを目標にしています。
つまり、工場内の電気をLEDへ移行したことにより省エネすることはSDGsへの取り組みにもなりました。
また、当社はSDGs宣言をしています。
その中の環境への配慮としてLEDライト等の省エネ設備を積極的に導入し、電力消費量の削減を推進
しますという宣言を現実にすることができました。
将来的には、太陽光発電に切り替えることができればさらに環境への配慮ができると考えています。
この記事へのコメントはありません。